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'山折哲雄の新・四国遍路' [書物(本・雑誌)雑感]

'山折哲雄の新・四国遍路'
山折哲雄・黒田仁朗
PHP研究所
PHP新書936
二〇一四年七月二十九日初版
ISBN978-4-569-81963-1

 この本を購入した際八十八ヵ所に限定されてきた霊場を、(山折氏だし)神仏混合の四国遍路を奨励するものかと思った。でも、そうであるような、ないような・・・。基本的に山折氏と黒田氏の遍路を念頭に置いた四国訪問記って感じである。四国遍路をメインにしたものでなく、そこだけみて新しい四国遍路の提案(第1章)と云われてもなあと思う。いや、全体の内容は面白いが・・・。

 第2章で山折氏の感想(一部妄想)が述べられる。28頁に全体図が示され、そこに従うと大山祇神社・能島、八ツ塚群衆古墳(衞門三郎伝説)、塩飽諸島、龍馬脱藩の道、宿毛泊り屋、淡路島高田屋嘉兵衞、阿波十郎兵衛屋敷、太龍寺・室戸岬を訪れている。善通寺法主樫原氏との対談でまず、四国霊場の寺院や遍路道を歩かれましたと紹介されているが、一部を歩いたということで道中は車である(霊場を全て回ったもいないと思う。)。第3章は車で山折氏を案内した黒田氏の道中記で、第4章は伊豫豆比古命神社(松山椿神社)宮司さんと前出善通寺法主さんとの対談で纏められている。

 この本で教えられたのは、聖徳太子「和を以って尊しとなす」の意味だろう。古代の激動期に新しい政治形態を創造するに、争いのみが前面に立つことなく充分に議論納得しての「和」が大事であるってこと。龍馬が当時の幕藩体制から新しい世を作ろうとした時、さまざまな諸勢力を連合させるような「和」でもある。あっさりと破壊なき「和」の精神はただの談合ですとある。正解だろう。

 その他、山折氏の観察眼が羨ましい。御高齢であるが感動され、意味を探りチョット妄想かなと感じるものも混じるが楽に読めるし勧められない本ではない。(^^;当方モ妄想大好キ、否定スルモノデハナイ、デモ妄想有リ 台風の前夜から土佐市塚地休憩所にて宿泊されたお遍路さんも、御年輩ながらみずみずしい心で感服した。そんな感じで四国を観察している(読んでる人には判らないね)。

 実は私がはじめてネットで紹介したのは「泊り屋」でした。今と違ってなんも書いていない。(^^; また記事に出てくる道の駅「すくもサニーサイド」の休憩所で野宿(雨のためテント設営)もしましたが、テントがあれば海側を勧めたいです。小筑紫に向かってわずかな坂道になり車(運転手))がアクセルを踏んで音が大きくなります。自分が運転しているつもりになり、音を聞きながらここでアクセルを踏んでと思うようになり、後は安眠しましたが・・・。

 ただ神社巡礼のことは置いて、新・四国遍路と銘打った題名がいかにも開創1200年に便乗した感じで好ましくなかった。最初に書いたように四国訪問記だがお四国も忘れていないよって感じだ。車で行ったと早くから書いていたので、四国遍路の車と歩きの違いを述べようと思っていたが、またの機会に。m(_ _)m


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