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From space to Earth [気まぐれに病気のこと]

気まぐれに病気のこと
From space to Earth

 先日当ブログにてPV数の多いものを御紹介した。その13番目に多かった記事が長期臥床の予防を (医療関係者以外の方が対象です)だった。大体のことは上記をクリックして頂ければご理解頂けると思うが、補足の記事です。題名はずばり「宇宙から地球へ」。

 話せば長いことながら(何時も無駄に長いと自覚)、回復期リハビリテーション(病棟)(以後、回復期リハ(病棟))に関わった。病院がそちらのほうに力を入れることになり、常勤医に声をかけていたが私がなりますと立候補される先生はいなかった。それまでの仕事量から云っても白羽の矢は僕かと思っていたが、やはり矢傷を負った。しかし僕としてはリハビリテーション医(以後、リハ医)の仕事を知らない。2ちゃんねるにリハ医の集まりがあったので、それを読むことにした。やはり他科の先生方のイメージを読むと医局で本ばかり読んでいるイメージ・書類ばかり書いているイメージ・患者さんが重症化(基本的に回復期に重症の患者さんはいない)して専門の先生が治療に入ると看護師さんがホッとするイメージであった。東京の会場にてカンヅメ状態で講習を受け、私自身の経験(多発性神経炎・歩行困難・歩き遍路)をPT/OT/STに述べることとした。

 回復期リハ病棟での僕の仕事の話はおいて、(病院内でなく他施設にての)勉強会に出席されているPT(理学療法士)さんがこんな文献がありましたと教えてくれたのが From space to Earth: advances in human physiology from 20 years of bed rest studies (1986-2006)。Eur J Appl Physiol (2007) 101:143-194 である。一言で云えば重力の影響は1960年代にヒトが宇宙に行くまで判らなかった、その後2006年までの生理学的研究の総説である。10年も前の文献であるが、すぐに最新文献を読むよりまずその頃のまとめを読んで、最新文献を読むほうが何が判ったのか理解しやすい。

 たとえば長期臥床にて高アルドステロン症が出現するが、思っていたより早くから出現するようだった。回復期リハ病棟では低カリウム血症のためアスパラK・アルダクトンAの処方が多いと感じられる薬剤師さんも多いのでないだろうか(女房殿-他院の薬剤師-も多いと感じていた)。その解決法は確立されているかどうか知らないが-不勉強です m(_ _)m -結構難しいと思う。基本は薬物でなく、それまでよりは増量しゆっくりしたNa補給によるアルドステロン減少を図ることだろうが、浮腫の問題がある。浮腫に対し安易に利尿剤を使用することは、僕が医者になった頃は普通に云われていたが「特発性浮腫」を生じる。特発性浮腫って原因は利尿剤だとされ、利尿剤の使用が減って「特発性浮腫」も今は死語のようだ。僕としては浮腫が身体(生命)に悪影響を与えない限り利尿剤を投与せず、使用やむない時もNa補給しつつ間歇的投与(入れて抜くって前からされていたと思います)とすべきと考えます(実際に薬物はほかの内科医が投与していたので見守るだけ、元々内分泌に強い先生で御理解頂けたようだった)。リハ的には浮腫は線維成分の増殖の可能性があり利尿剤で早期に対応すべきとされていたが、早期投与で良い結果だけが得られれば問題ないが「特発性浮腫」様に服用しないと強い浮腫が見られるのでないだろうか?

 回復期リハ病棟にこれから勤めようとなさる方は、最新の情報を読まれる前に本文献を一読されると理解が早いかもしれません。スタッフで英文の勉強会をされる方はすでに読まれていましたが・・・。

 とまあ、スタッフ向けに文献の紹介のみです。m(_ _)m御自分デ勉強シテネ

P.S.
 最近もっと良い文献が出てるよって情報は是非コメントにてお願いします。
 僕は回復期リハビリテーション病棟勤務から外れましたが・・・。


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