So-net無料ブログ作成

'理系バカと文系バカ' [書物(本・雑誌)雑感]

'理系バカと文系バカ'
竹内薫・嵯峨野功一
PHP研究所(PHP新書586)
二〇〇九年六月九日第一版第五刷(第一刷 二〇〇九年三月三〇日)
ISBN 978-4-569-70643-6

 「日本人は分類したがる」からはじまる本書であるが、理系・文系と分けた最初は旧制高校で金のかからない学部を文系、かかる学部を理系としたことによるらしい(P21)。理系・文系だけが分類の基準ではないがよく耳にする分類であることは間違いない。

 最初から「バカ」と云う言葉はショック療法として挑発的に使用し、読むに従って理系人間・文系人間と呼ぶようにしていると書かれ「バカ」を笑おうという本ではない。それでも第1章(こんなタイプが「理系バカ」「文系バカ」)に最長の65ページを使用している。そこでは理系バカ文系バカと呼ばれる10の事例が紹介され詳しく述べられている。僕の場合、それらを試してみると文系バカに該当するのは 2/10、理系バカはウーンと悩み強いて云えばと選んで 6/10である。ファッションに無頓着なんてのがあれば速攻で選ぶことが出来るから理系バカと思って間違いないだろう。

 この本は全体的に理系人間への応援と云ったもので、日本に理系人間が増えて重要なポストに就いて欲しいという気持ちが溢れている。だから第3章(日本は理系人間が育ちにくいのか?)が二番目に長く47ページとなるが、その前第2章で相手をおもんぱかってのコミュニケーション能力を持たない理系バカを説明し、こうなっていない理系人間を求めている。一方文系人間に対しては理系も理解して下さいって感じにも読める。それで目指すのは文理両道とはじめから書いている。だから題名ほど過激な本ではない。

 終わりの頃に「医学」も同じ。本来なら「化学」とか「生物学」があった上で、「医学」があるのだが、途中でそんなことをやっていても病気は治らない。だからそこをすっ飛ばして(現場のお医者さんは)経験則でやるのだ。(187)とある。せめて経験則を補強するために医学文献を読んでいると述べてほしかったなあ。少なくとも昔に較べて医者同士の会話で「私の経験では」と述べて話を終わらせる方は減ったと思っている。もちろん患者さんを経験することが医療で大事と思ってはいる。

 この本は面白く書かれた本で実例も多く、上に述べただけでは魅力が失われている。理系応援の本ではあるが、むしろ文系の方が読むと得るところが多いかと思う。

P.S.
 高校生の時に理科系の進学クラスにいたが、京大法学部卒の先生から出世したければ文系を選択しろと何回も云われたことを思い出す。
 理系バカを強調する書き方を心掛けました。(^^;だから、最近風邪が長引き体調が悪く、一応大事を取っておこうと歩き遍路に行けない。家の中に閉じ籠もっているとblogを毎日書いていた頃、読もうと買っていた数冊の本が目に入り読んでみたって余分なことは省く。僕の文章ってこんなのが多くって長くなるんだよねェ。

nice!(3)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 3

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

メッセージを送る